幼い頃、実家のピアノ教室で先生をしていた母に連れられ、祖父の家へ週に数回通っていました。待っている間の遊び相手は、祖父が飼っていたぺぺ。よく一緒に遊んでくれました。 もしかしたら猫の方が面倒をみているつもりだったのかもしれません。
小学校の帰り道、ダンボール箱の中に捨てられていた、生まれたばかりの猫を拾いました。雨に濡れて震えていた子を動物病院に連れて行って先生に診てもらい「大きくなるまで生きられるか分からない」と言われたのを今でもよく覚えています。家族みんなで手分けをし1日に何度もスポイトでミルクを飲ませて一生懸命育てました。
中学生の時には祖父の家で生まれたオスとメスの兄妹を2匹譲ってもらい飼っていました。反抗期で親とはあまり口をきかないような不機嫌な子供でしたが、猫たちはどんなときも変わらず、ちょうど良い距離感で接してくれました。
気づけば常に猫がそばに居てくれた子供時代。嬉しいこと、悲しいこと、記憶のシーンには猫の姿がありました。
『猫と一緒の時間を共有するための快適な家』
私がこの建物のコンセプトに選んだものは私の育った環境から生まれたものなのです。
猫と暮らす幸せな時間を過ごせるお手伝いをさせていただけたら幸いです。